iモード向けフルブラウザ「SCOPE」の公開一時中止
携帯でPC用サイトを見られるフルブラウザ「Scope」は、30Kバイトと非常に容量が小さなJavaアプリだ(1月17日記事参照)。NTTドコモの505i/506iシリーズと、FOMA 900iシリーズに対応している。
1月17日にパブリックプレビュー版を公開し、公開開始から24時間で1497万9954件ダウンロードされたという。12月末のiモード利用者数は4302万7100人なので、ダウンロード件数は、iモードユーザー数の約34.8%にあたる(この件数にはダウンロードに失敗し、再ダウンロードを試みた件数も含んでいるため、「ダウンロード件数=人数」としてはカウントできないが)。
17日の15時頃からサーバーへのアクセスが急増し始め、18日の15時にダウンロードは中止された。現在サービスも停止中だ。24日12時よりサービスを、26日12時よりダウンロードを再開する予定。
(元記事)
うーん携帯でのフルブラウザってやっぱり需要ありますねぇ。ただ携帯のフルブラウザってキャリアにとっては痛し痒しの存在なのだと思います。いくつか理由があるのですが①勝手サイトが増える事でiMENUなどのiモードポータルの利権が失われる。②無料情報が手に入れられるページにいくらでもアクセスできるので、コンテンツビジネスが成り立たなくなる。③回線方式の問題により、帯域が耐えられない。
大きな問題なのはこの3つなのですが、③の問題は深刻で現在の3G携帯の方式では1本のアンテナを複数でシェアする方式である為、利用者が増えれば増えるほど、パケット量が多くなればなるほど回線速度が落ちていくって問題があります。今現在でさえ、FOMAの混雑時は50K、AUの1×WINでも200Kくらいの速度しか出ない場合があります(本来は384K、2.4M)。当然フルブラウザ使う人間が増えればデータ量も増えるので、3G回線普及のキラーコンテンツがフルブラウザであるとわかっていても、容易に端末に載せるわけにはいかないのです。
実はこの問題に一番簡単に対応できるのがPHSの回線方式だったりします。DDIポケット改めWILLCOMが256KのAIR-EDGEサービスをはじめましたが、Air-H"Phoneで256K対応・フルブラウザって端末が出たら、かなり訴求力があるのではないでしょうか。DOCOMOについては将来的に携帯で無線LANへの対応を施す事で、通話回線は3G、コンテンツは無線LAN経由って方式を考えてるみたいですが・・・。
いずれにしても携帯フルブラウザの動向からは目が離せないですね。
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