月曜日, 6月 01, 2009

Project NATAL

昨日深夜2時30分からエレクトロニックエンターテイメントエキスポ(E3)でマイクロソフトのカンファレンスがあるという事だったのでネットでのストリーミング中継を見ていたのですが、ここで発表された新デバイス「Project NATAL」はちょっとヤバイくらいの代物ですよ。


XBOX360本体に取り付けたカメラを通して、身体の動きを認識し、ゲーム機へフィードバックさせるというシステムなのですが、Wiiなどの体感ゲームが霞むほどの衝撃です。

人体の動きを機械にフィードバックさせる方法として、モーションキャプチャーという方法があり、身体に電子デバイスをつけて、座標情報として記録し、しかるのち無駄な動きなどのノイズ情報を除去する事で、人の動きが電子情報に代わるのが今までの技術(Wiiなどもコントローラーの座標の位置を読み込むという意味では原理的には似たようなものです)。

Project NATALでは、カメラで撮影した映像から人体各部の動きを自動でトレースして、瞬時にフィードバックさせます。動いている画面を見る限りでは、ノイズ除去なども即時に行われているようです。また顔の自動認識や音声認識などの機能も備えているというから凄いです。

今はまだXBOX360についての発表でしかありませんが、PCや家電でこの仕組みが利用できるようになると、さまざまな入力デバイスに大きな革命が起きそうです。映画のマイノリティーレポートのような世界がすぐそこまで来ているのだと本当にビックリさせられました。Inputの方法が変わればOutputも変わるのが当たり前なので、この技術は情報処理の分野の発達における大きなターニングポイントとなる予感がします。

オノヨーコやらポールマッカートニー、リンゴスター、スピルバーグを招き、メタルギアソリッドの新作発表など今回のマイクロソフトのカンファレンスは相当豪華なものだったのですが(FF13のデモはあまりにもショボくてビックリしました)、それさえも吹き飛ぶ程の強烈な衝撃でした。

ここのところコンピューター業界にいる事に対するモチベーションがダダ下がりだったのですが、ちょっと刺激受けてやる気が出てきましたよ。


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