なぜPalmを買ったのか?
先週発表されたACCESSのPalmSource買収についてITmedia+Dに「ACCESSに聞く「なぜ、Palmを買ったのか」 という記事が掲載されていたのでリンク。
携帯事業に関しては、我々はキャリア、メーカーとも「入り込めている」(良好な関係を築いている)という評価をもらっている。一方Palmには、リッチなアプリケーションという資産がある。携帯アプリケーションもリッチになりつつあり、携帯のアドレス帳をサーバと同期させる時代になった。こうしたアプリ開発は、Palmはお手のもの。我々と組めば、補完関係が築けると考えた。
Palmでキーワードになるのは、「デベロッパーコミュニティ」だと考えている。これは周りが見ている以上に、大きなベネフィットとして効いてくる。もう1つ買収のメリットを挙げるなら、Palmは中国のChina MobileSoftを買収していること(2004年12月9日の記事参照)。中国に250人のスタッフを抱えているのが魅力で、中国の比較的安価なリソースを、いかに活用してR&Dを行うかがポイントだと思っている。
Palmの買収ねぇ・・・うーむ。PDA好きであれば、現在のPalmの惨状に心を痛めている人も多いのではないかと思います。ACEESSが手に入れる事で日本の携帯に乗せる事ができるという方向性自体は大賛成。ただこうなるとVISORの日本進出は永遠に消えてしまいそう。
Palm買収と言えば、甘い汁だけを吸い続けてPalmに何ももたらさなかった3COMの事を思い出します。その時にオリジナルメンバーの多くが飛び出して作り出されたのがVISOR。残されたPalmはその間新しいOSを出すでもなく、古臭いプラットフォームのままで、PDAやモバイル市場で圧倒的だったアドバンテージをPocketPCやSimbianに侵食されていったわけで。いくつもの技術的な問題点がある上にPalm唯一のすばらしい点であるグラフティーという入力方法も携帯電話では使えないし、開発者コミュニティーにしても携帯に乗るとなった場合、セキュリティーの問題でネイティブアプリ開発の道は閉ざされそうなので離れていきそうだしと結構前途多難な気がします。ACCESSにはがんばってもらって、ぜひもう一度Palmに日の目を見させてあげてほしいなぁと思う次第。
0 件のコメント:
コメントを投稿