木曜日, 6月 16, 2005

フィリップ・K・ディック

「ユービック・スクリーンプレイ」読了。小生の大好きなSF小説家フィリップ・K・ディックの名作「ユービック」を映画化するにあたってディック本人が書いた脚本です。実際には映画化されていないのが切ないですが・・・。

ディックを知らない方に簡単に紹介すると、サイバーパンクやSF映画にもの凄く大きな影響を与えた作家です。作品の特徴としては並行世界や現実と夢の境界が曖昧な中に主人公が巻き込まれて苦悩するってのが多いです。もうひとつの特徴としてはほとんどの作品で主人公が中年のうだつのあがらない親父ってのが特徴かと(笑)不条理にもがく力の無い主人公としてベストなのでしょうね。

SF好きの人には有名なディックですが、一般の方にはあまり知られていない名前かと思います。ただ映画化されたタイトルを聞くとピンと来る作品が多いかもしれません。有名どころを列挙すると・・・。

「ブレードランナー」
原作:アンドロイドは電気羊の夢を見るか 主演:ハリソン・フォード

「トータルリコール」
原作:記憶売ります 主演:アーノルド・シュワルツェネガー

「JM」
原作:記憶屋ジョニー 主演:キアヌ・リーブス(北野武も出ています)

「マイノリティーレポート」
原作:マイノリティーレポート 主演:トム・クルーズ

原作とまったく違ったアクション大作になってしまうのがほとんどなので、原作というより主人公と設定だけをかりてきたというものが多いですが、上記以外ではMATRIXは確実に小説のディックの影響を受けているのではないかと思われます。

「ユービック」は長編の中では最後に残された映画向きの作品だと思うのですが、なかなか映画化されないですね。個人的には「マイノリティーレポート」は許容できる出来だったのでスピルバーグ+トム・クルーズで映画化して欲しいんですが・・・。他にも名作といわれる「ヴァリス」や「流れよ我が涙、と警官は言った」などあるのですが、ディックの作風を知らないとかなり理解不能かなと思うので、興味ある方は短編集などから読む事をおすすめします。

小生のもう一人の好きなSF作家であるルーディー・ラッカー(存命です。現役の数学学者にして人口知能の権威、そのうえコメディータッチのSFを書く凄い人)の作品も映画化されないんですよね・・・。

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